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ポール・グレアムさんという非常に成功した方が「ハッカーと画家」という有名な書籍の中で書いたコラムに
「普通のやつらの上をいけ」
というものがあります。多くの開発者の心をひきつけて、長年、愛されている文章です。Web上でも見ることができるので、一度、読んでおくことをおすすめします。
この文章から、現代のWeb開発業界で生き残るために何を学び、活かしていくべきなのか、ということについて考えてみます。
「普通のやつらの上をいけ」というけれども、どうやって?
まず、大切なのは、普通と同じようなことをやっていたとしても、この社会の中では「成功」と呼べるような状態にはならない場合が多い、ということです。
このページを読んでいる人は、飢えて死んだわけではなく、みんなご飯が食べられていて生きているから、Webページ見れるわけだから、ある意味みんな人生に「失敗」ではなく「成功」していると、みなすこともできるかもしれません。でも、そんな事実があったとしても、ほとんどの人は満足しないですよね。
他の人に勝つことを、成功と呼ぶのも浅はかな気がしますが、ともかく、他の人よりも「うまく」やらないといけないでしょう。
偶然、あるいは、必然、なのかもしれませんが、うまくやっている人はなんらかの、普通というのとは違うことを、やっているはずです。
「普通のやつらの上をいけ」コラムのLISP言語
コラムの中では、普通の奴らの上をいって、Yahooに多額でシステムを売却でき方の話になっています。なので実に信憑性がある話です。
その中のメインとなっているのはLISP言語です。LISPが素晴らしいからやろうよ。という強烈なメッセージですね。
しかし、現実に LISP で仕事をしている人など、ちょっとお目にかかれません。お目にかかったこともないですし、高収入の仕事で LISP で行われている、なんて話は、日本の東京では聞いたことはありません。LISPは少なくとも流行ってはいません。
流行っていないから、出来が悪いというわけではないとは思いますが、現実的に LISP を身に着けても、それによって収入を得られるかというと、おそらくそんなことはないでしょう。
あるプログラミング言語の勉強、という、かなり時間が必要で教材を買う場合はお金がいる、やる気というエネルギーも必要というものに対して、結果、収入につながるかどうか、というのは重要な要素です。
その意味では、LISP を学ぶことは、費用対効果の面で、得策ではないようです。コラムのように多額でYahooに買収される、という未来が確約されているなら投資する価値はあるのですが、それはLISPを学ぶ誰にでもおきるようなことではないと思います。
なので、LISPのことは、とりあえず忘れておきましょう。
「普通のやつらの上をいけ」で学ぶこと。
少し抽象的になってしまって申し訳ないのですが、コラムから学び取れたものとして、自分の考えを書いておきます。
・「何を学ぶのか、何に自分が投資するのか、は大事」
つまり、プログラミング言語を選ぶときなどの選択です。
・「状況を判断して、何が正解なのかを見抜かなければいけない。」
ビジネスの状況、ニーズの高い技術をどう選ぶか。
・「ツール選択が成功の鍵」
プログラミング言語含めた「道具」の選択です。
全てを上手くやっても「成功」するかどうか、という話になりますが、少なくとも「失敗」はしないです。あなたが一流のエンジニアを目指すのなら「成功」する可能性をどんどんあげていくべきでしょう。
エンジニアは、うまくいくものを採用し、うまくいかないものを不採用とすることに、優れた観察眼をもっているべきですから、何を学ぶのかを正しく選ばないといけません。
ということで、少し長くなってきたの、次の記事に続いてみます。