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IT戦士としての最上位に位置する フリーランス という傭兵の戦い方-3

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続きました。前回の記事はこちらです。

ITの仕事現場にはいくつかの契約形態で働く人がいる

ITの仕事現場ではいくつかの契約形態の人がいます。大きくわけてその仕事をやっている会社の社員とその会社の仕事をサポートしている協力会社、ということになります。

協力会社というのはビジネスパートナーという意味でBPとか呼ばれている現場もありますし、SES(ソフトウェアエンジニアリングサービス)とも呼ばれます。外注さんといわれる場合もありますね。

そして、協力会社の中には会社として協力しているところの社員という立場の人と、エージェント会社を通して契約しているフリーランスという立場の人がいます。

ざっくりいうとこんな感じになります。

SES企業のエンジニアが苦しい目にあっているという話は確かに本当

私はなったことがないのでほとんどわかりませんし、デメリットしかないように見えているのでそのポジションの人を否定することにしかならないので、あまり書かないのですが、

協力会社の社員という立場は、お得じゃないです。SES企業の社員という立場です。

契約形態は雇用契約なのでフリーランス的なメリットはありません。

所属会社というのは働いている場所とは違う人たちなのでどちらのために働くのかどちらの思惑を採用するのかわからなくなります。自分への指示系統が2系統あって混乱もします。

また、働いている場所の人たちに対しては下請けの立場でいろいろ言うことを聞かなければいけなくなったりするので、一個人だけの自由さではなく会社間の不自由さが個人に押し付けられてくる感じです。

仕事環境としてつらい目にあう可能性がいろいろ多すぎて、戦う前から敗北が決まっているような立場になります。早く抜け出すことです。

もちろん優良なSES企業というのはあるにはありますし、しっかりしている経営を成り立たせているところもあります。しかし、フリーランスの自由さとは比べ物になりません。得られる収入も段違いのはずです。

SESという形としては同じで、ほとんど仕事内容が変わることないので、SES企業の社員という立場ではなくエージェント経由のフリーランスの立場をおすすめします。

えいや!と踏み出してはやくフリーランスになりましょう。

正規兵と傭兵との戦い方の違い

ITフリーランスエンジニアを特殊技能をもった傭兵として表現するなら、会社の社員の人たちは正規兵という表現がよいのかもしれません。

契約形態としても「準委任」という形で契約するのがフリーランスで、「雇用」という形で契約するが社員だったりします。

実際にやっている仕事にはほとんど違いがなかったりするのですが、それでもなんとなく違いがあるので、この2つの違いはどんな感じになるのかを私の体感として書いておきます。

正規兵(元請け社員)
- 責任をとるべき範囲が広くチーム全体の生産性を得るために仕事をする。
- それゆえに、管理職の役割をになうことが多い、
- 結果をださなくても首にはならない

傭兵(ITフリーランス)
- 責任をとるべき範囲が狭く限定的で自分の担当部分に責任をもって仕事をする。
- それゆえに、狭い範囲での仕事しかできない場合があり、無責任になる人も多い。
- 結果をださなければ仕事の契約はなくなる

感覚的ですがこんな違いがあったりします。

いちおう、協力会社の社員という立場もいれるとこんな感じでしょうか。

別部隊からの正規兵(協力会社社員)
- 責任をとるべき範囲が広いわりには全体に関する発言権は制限され下っ端扱いされる
- 現場で戦うことになるのでスキルは身につけられるけれども、すごくスキルがみについた人はすぐにフリーランスになるので本当にハイスキルの人はあまりいない。
- 結果をださなくても首にはならない風でいて元請けから仕事が切られると首切りに合いそうになったりあるいはろくでもない別現場に飛ばされてスキルを磨くチャンスも失う。
- ろくでもない仕事がまわってくる率が多い。

やっぱり戦う前から敗北が決定づけられる的なポジションになります。ここにはいてはいけません。

責任の範囲が狭い中、どのように仕事をするのか

フリーランスをやっていて感じる悩みにこの責任の範囲が狭いというものがあります。

その仕事の現場で開発しているソースコードには非常に詳しくなってきたとしても、そこで創っているソフトウェアがどのようなお客さんに売られてどのようなサービスを提供するのかがさっぱりわからない状態になることがあります。

そして問題を解決するために、どうやら同じフロアにいる別のチームの人に話しを聞くべきなんだけど、具体的には誰に話せばいいのかわからず、というか別のチームの人たちの名前もわからず、さらには自分のポジションでその人と話をしていいのかどうなのかもわからない、勝手に話して仕事お願いしたら怒られる、

こんな状況に陥るときがあります。

あるいは、隣の席の人がなんの仕事をしているのかもあまりわからない。聞いたとしても自分とまるで関係ない仕事だったりもして会話するきっかけも別にない、とか。

こんな制限がある中で、チーム全体が勝利するために責任をもって仕事をする、なんてことが難しい場合があります。そんなことはあきらめて、自分の担当範囲の仕事だけをやる、そしてお金をもらう。それだけでいいじゃないか。

そういう思考に陥るフリーランスとか、外注の立場の人は多くいるでしょう。

究極的にはチームのプロジェクトが敗北したとしても、それが自分の個人としてのビジネスの敗北ではなく、自分の経歴にいい感じでかけるものを経験できればいいや、というふうに思考するのが傭兵としての立場というものです。

いわれたことしかやりません。

それが正規兵では許されなくても、傭兵としてはそうならざるおえないという環境です。

しかし、一流の仕事はそれではいけないでしょう。

でもまあ、責任の範囲が狭いからといって自分の担当範囲の仕事だけをやっていて、それでいいんじゃないの、と思い込んでいるのはフリーランスエンジニアとしても二流やそれ以下の人です。

ビジネスマンという言葉が最近つかわれるかどうかわかりませんが、ビジネスマンとしてそういう態度で仕事していたらやっぱり二流以下なわけです。

一流はどうするかというと、単純な話ですが責任の範囲を広げてチームの問題を引き受けて、自分が解決します。

チームの生産性をあげるために多少のもめごとを引き受けて文句を言われても、これはこうしようとか、あれをああしようとか、ここがだめだから改良しようとか、今はそれをすべきじゃないとか、そういうことをしっかりと主張できるようにするのがよい仕事につながります。

そのようにすることで頼りにされますし、自分のためだけではなく、他のメンバーのためをおもって責任の範囲をひろげて仕事をしていくのです。

文句をいわせない立場に自分をもっていかないといけない場合もありますね。

そういうことをやっていくことで、フリーランスとか社員とかいう立場を超えてチームのメンバーとして自由になんでも発言しても許されるようになってきます。

自分がひとり社長として、お客様の会社に頼りにされている企業間の取引なので、自分の発言によって企業間交渉が行われるわけですので、その交渉がビジネス手腕になるわけです。

フリーランスとして自由に交渉して自由に自分と他のチームの仲間たちがよい開発環境になるようにもっていくことができるというのは重要なことです。

フリーランスとして活躍したいのなら自分だけの事を考えるのではなく、ビジネスマンとして、開発者として、ひとりの働く人として、周りの人をどんどん助けて自分の活躍によってチーム全体の生産性があがるようにして、その上で「自分はこのチームにこれくらい貢献できた」という経歴と経験をもって、次の仕事場で単価を上昇させて交渉して次の仕事をしていく、ということをしていくのがよいでしょう。

まとまってないけど、とりあえずまとめ。

そういうわけで、いろいろ書きました。

適当に参考にしてください。

フリーランスになった人はその自分を誇りをもって戦っていってください。

フリーランスにあこがれている人はあこがれておいてください。そういう人たちの憧れになれるくらいにフリーランスの人は努力をしていると思います。苦痛のともなう努力ではなく、腕をみがかないと生きていけないから腕を磨くというタイプの努力ですし、これはTVゲームの上級者が更に腕をみがいてゲーム大会に出場するようなものです。

憧れている人は早くなってください。

技術者を名乗りたいのなら、技術の腕をあげて仕事で成功していかなければいけません。そういう仕事をしていくのならば今の所の日本ではフリーランスの立場がかなり有利です。

ですので、一流の技術者になるために一流のフリーランスになっていきましょう。うまくやればだいぶ収入もついてくるはずです。

日本は米国に比べるとソフトウェアの後進国になっていることは、僕らエンジニア業界にいる人ならひしひしと感じていることかと思います。

日本が世界で戦えるようなソフトウェアの技術を持つためにはひとりひとりのエンジニアが腕を磨くしかないので、成功していくためにさっさとフリーランスになって腕を磨くしかない立場に身をおいて、そして、技術力で世界の第一線で活躍できるような人になっていきましょう。

もちろん別に日本を救うとかいう大層なことがなく、日本を捨ててもいいのですが

とにもかくにも、あなた自身が技術者として腕を磨きあげることが周りの経済発展につながるはずなので、がんばってくださいね。

 

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